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目次
コンビナトリアルケミストリーの出現と自動固相合成技術の確立により、多数のペプチドを大量に合成することが可能となりました。
ペプチドライブラリー合成受託サービス
ペプチドライブラリーは、アミノ酸の系統的な組み合わせを有する合成ペプチドの大きなコレクションです。合成ペプチドライブラリースクリーニングというツールは、エピトープペプチドマッピング (Creative Diagnostics社のサービスはこちら)、薬物標的検証・ワクチン開発のためのペプチドライブラリースクリーニングなどに使用されます。一般的なペプチドライブラリーは、最大25個のアミノ酸ですが、Bio-Synthesis社は、SRM (Selected Reaction Monitoring)アッセイのためにスクリーニングする必要がある潜在的なプロテオタイプペプチドが確実にカバーされるように、最大30アミノ酸長のペプチドを合成することができます。
ペプチドライブラリーは、同社独自のハイスループットのコンビナトリアルなペプチド合成プラットフォームで合成され、クロスコンタミを避けるために、ペプチドを個々のバイアルに分けるか、96ウェルチューブプレートにパッケージングされます。
同社の合成ペプチドライブラリーは、クルードから純度98%の範囲でペプチド純度レベルを柔軟にご選択頂けます。ライブラリー中の各ランダムペプチドは、出荷前に上記の通り、交差汚染物質を防ぐために厳密な品質管理を受け、すべての精製ペプチドは、最高品質を保証するために、RP-HPLC、MS、品質証明書のQCレポートとともに出荷されます。
また、ペプチドライブラリー検討用にオンラインで入手可能な7つの強力なペプチドライブラリー設計ツール (メーカーサイト)もございます。これらのツールを使用し、抗原性ペプチド、受容体リガンド、抗菌化合物、酵素阻害剤などの高活性化合物をスクリーニングするためのランダムペプチドライブラリを幅広く選択することができます。
価格などお気軽にお問い合わせください。こちらのBio-Synthesis社のデザインツール等により配列をお決めになりましたら、こちらの問い合わせフォームよりエクセル等で配列をお送りください。
通常のカスタムペプチド合成受託サービスはこちらをご覧ください。
ペプチドライブラリーとは
コンビナトリアルケミストリーの出現と自動固相合成技術の確立により、多数のペプチドを大量に合成することが可能となりました。これらのライブラリーは、治療薬開発や、エピトープマッピングなどのスクリーニング技術の様々な組み合わせを用いてそれらの活性のスクリーニングを可能にします。
異なる樹脂をリンカー分子やカップリング法と組み合わせることにより、広範囲のライブラリーを合成できるようになりました。合成後、ライブラリーは樹脂から切断して様々な形で使用することができ、あるいはセルロース、pvdf、コーティングされたスライドガラスでできた膜のような支持体上にスポットするためにも使用可能です。さらに、ペプチドライブラリーは合成後に樹脂またはビーズ上に残すこともできます。決まったリンカーの使用が、固相担体上のライブラリーにとって有益であることが分かっております。
ペプチドライブラリーの主な用途
ペプチドライブラリーの作製のベースとなる固相ペプチド合成などの方法は、以下のような用途のためのライブラリー調製にうまく利用されております:
- 抗体の特異性を確認するための抗体エピトープマッピングと検証
- 生理活性ペプチドの同定
- 生物学的アッセイの開発
- T細胞エピトープマッピング
- ワクチン有効性試験
- リガンド結合活性のスクリーニング
- 抗菌ペプチド活性のスクリーニング
- ペプチド-タンパク質相互作用のスクリーニング
- 創薬
- 親和性の最適化
- LC-MS/MS法の開発・検証
- 受容体-リガンド研究および細胞アッセイ
- コンストレインドペプチドを有するライブラリ
- ヒストンペプチドのような修飾を有するペプチドを含むライブラリー
- MHCクラスIおよびクラスIIペプチドのスクリーニング、その他
タイプ別ペプチドライブラリー
- 樹脂上または樹脂外のライブラリ
- スクランブルされたアミノ酸残基ペプチドを含むライブラリー
- 特定のリンカー分子を含むペプチドライブラリー
- 色素標識ペプチドライブラリー
- 特別な修飾を加えたライブラリ
- ワクチン開発のためのポリエピトープペプチドライブラリー、その他
関連文献は、生物学的に活性なペプチドを同定するために合成ペプチドライブラリーを使用できることを示しております。例えば、Smith et al (1994年)には、ヒトクラスI主要組織適合複合体分子HLA-A2およびB7に結合するペプチドモチーフを同定するために、ノナマーペプチドのランダム合成ライブラリが使用されております。クラスI分子について同定された対立遺伝子特異的モチーフを配列決定して、クラスIタンパク質に結合したペプチドを同定しました。このような方法は、免疫調節性T細胞エピトープを予測し、操作する上で有益なペプチドを検出する可能性を有します。
ペプチドプールはペプチドライブラリーと同様、選り抜きのペプチドを含み、抗原特異的CD4+およびCD8+ T細胞の効率的なインビトロ刺激に理想的です。プールに、11アミノ酸重複を有する15 merのペプチドが含まれている場合、それぞれの抗原の完全な配列をカバーすることができます。
ペプチドアレイは、固相ペプチドライブラリに類似しており、ペプチドのアレイは、他の生物学的なツールの中でも、生物学的に活性なモチーフを同定したり、細胞活性をプロファイリングするための貴重なツールとして役立ちます。ペプチドアレイの調製にはいくつかの方法が報告されており、in situペプチド合成によって、または機能化されたペプチドの様々な支持体への固定化によって調製することができる。
あらかじめ作製されたプールや特定の用途向けのアレイについては、お問い合わせください。
当サービスの特長
- 化学の最適化:品質、純度、バッチ間の一貫性
- クロスコンタミネーションなし:96個のチューブプレートまたは個々のバイアル内で直接凍結乾燥
- 柔軟な選択肢:1〜100mgスケールで純度はクルードから95%まで
- 包括的な修飾の種類:ビオチン、蛍光、非天然アミノ酸
- 厳格な品質管理:それぞれに対してのCOA、MS、HPLC検証データ
- 速い納期:最短2〜3週間で出荷
- ワクチン開発:ワクチン開発のためのポリエピトープペプチドライブラリー
- Made in USA:第3者へのアウトソーシングはありません
ペプチドライブラリー合成サービス具体例
さまざまなアプリケーションに対応すべく、純度レベルなどが異なるいくつかのペプチドライブラリサービスパッケージを揃えております。ご要求に応じて量の変更、追加のQCなどのオンデマンドリクエストも。
コード | Purity | MS * | HPLC | AAA* | Minimum |
---|---|---|---|---|---|
PL1000-48-1 | Crude | 5% | — | — | 48 |
Application | エピトープ探索、生物学的スクリーニング |
このPL1000-48-1は、多数のペプチドを迅速かつ手頃な価格で必要とする、T細胞エピトープ発見や生物学的スクリーニング、またはプロテオタイプペプチドの同定などにおけるアプリケーション用に設計されています。
この合成ペプチドライブラリーは48個の未精製ペプチドから構成され、各ペプチドライブラリーセット当たり5%のランダムQCを伴います。各ペプチドはそれぞれ2mg、長さの7〜15アミノ酸です。
- * Qty: 2-3 mgs (large quantity available)
* 非常に疎水性の高いペプチドの場合、収率が非常に低くなる可能性があります。同一の合成において、あるペプチドの純度や成功を保証するものではありません。 - ペプチドの長さ:7-15 aa
- カウンターイオン:TFA
- QC/QA:5%のペプチドのMALDI MS分析
- 製剤:チューブまたはチューブプレートに凍結乾燥したもの
- 納期/価格:お問い合わせください
以下のより高純度のパッケージについて、またはより大きな量 (10mg、20mg、50mg、100mgなど)のご要望はお気軽にお問い合わせください。
コード | Purity | MS* | HPLC | AAA* | Minimum |
---|---|---|---|---|---|
PL1000-48-2 | Crude | 100% | 5% | — | 48 |
Application | T細胞アッセイ |
コード | Purity | MS* | HPLC | AAA* | Minimum |
---|---|---|---|---|---|
PL1000-48-3 | Crude | 100% | 100% | — | 48 |
Application | T細胞アッセイ |
コード | Purity | MS* | HPLC | AAA* | Minimum |
---|---|---|---|---|---|
PL1000-96-1 | Crude | 5% | — | — | 96 |
Application | エピトープ探索、生物学的スクリーニング |
コード | Purity | MS* | HPLC | AAA* | Minimum |
---|---|---|---|---|---|
PL1000-96-2 | Crude | 100% | 5% | — | 96 |
Application | T細胞アッセイ |
コード | Purity | MS* | HPLC | AAA* | Minimum |
---|---|---|---|---|---|
PL1000-96-3 | Crude | 100% | 100% | — | 96 |
Application | T細胞アッセイ |
コード | Purity | MS* | HPLC | AAA* | Minimum |
---|---|---|---|---|---|
PL1000-48-70 | >70% | 100% | 100% | — | 48 |
Application | 免疫モニタリング |
コード | Purity | MS* | HPLC | AAA* | Minimum |
---|---|---|---|---|---|
PL1000-96-70 | >70% | 100% | 100% | — | 96 |
Application | 免疫モニタリング |
コード | Purity | MS* | HPLC | AAA* | Minimum |
---|---|---|---|---|---|
PL1000-48-80 | >80% | 100% | 100% | — | 48 |
Application | ワクチン開発 |
コード | Purity | MS* | HPLC | AAA* | Minimum |
---|---|---|---|---|---|
PL1000-96-80 | >80% | 100% | 100% | — | 96 |
Application | ワクチン開発 |
コード | Purity | MS* | HPLC | AAA* | Minimum |
---|---|---|---|---|---|
PL1000-48-90 | >90% | 100% | 100% | 100% | 48 |
Application | ワクチンの前臨床試験 |
コード | Purity | MS* | HPLC | AAA* | Minimum |
---|---|---|---|---|---|
PL1000-96-90 | >90% | 100% | 100% | 100% | 96 |
Application | ワクチンの前臨床試験 |
* MS = MALDI mass spectrometry
* AAA = Amino Acid Analysis
On-Demand Pools
List of our ready to go Peptide Arrays, Pools and Libraries
- Histone Peptide Libraries
- Mtb Peptide Library
- CEP Peptide Library
- Beta Amyloid Peptide Library
- CD4 T-Cell Restricted Epitope Library
詳細は遠慮なくお問い合わせ下さい。
Design Tools
Bio-Synthesis社は、エピトープマッピング、配列最適化、配列安定化を含む多数のスクリーニングペプチドを生成するための7つの強力なオンラインペプチドライブラリ設計ツールもご用意。エピトープマッピングは、低コストと高データ値との最適なバランスのためにフラグメント長およびオフセット数を調整することによってカスタマイズすることができる、オーバーラップするペプチドのライブラリー構築を必要とします。オーバーラップするペプチドのライブラリーに加えて、配列最適化のための異なる戦略を特徴とする追加のペプチドライブラリースクリーニングサービスツールを提供します。配列をお決めになりましたら、こちらの問い合わせフォームよりエクセル等で配列をお送りください。
こちら
Overlapping Peptide Library:元のタンパク質またはペプチドを多数の等しい長さの重複フラグメントに分解することによってペプチドライブラリーを生成。線状または連続的エピトープマッピングおよびT細胞エピトープ決定のために使用。 | Alanine Peptide Scanning Library:アラニン (Ala、A)が各アミノ酸に系統的に置換されたペプチドライブラリーの生成。エピトープ活性を同定するために使用できます |
Positional Peptide Library:ペプチド配列中に選択される、ある位置は、系統的に異なるアミノ酸で置換され、置換されたアミノ酸に影響を及ぼします。 | Truncation Peptide Library:短縮型ライブラリーは、最適なエピトープ活性に必要とされる最小アミノ酸長を予測するために使用されております。 |
Random Peptide Library:ペプチド活性の増強の可能性のある選択肢を解明する目的で、ショットガンアプローチにおいて、元のペプチド上の選択された位置を他のすべての天然アミノ酸と無作為かつ同時に置換することによって構築される。 | Scrambled Peptide Library:スクランブルライブラリーは、元のペプチドの配列に置換を行うことによって構築される。ペプチドライブラリーにおける最も高度の可変性があります。 |
T-cell Truncated Peptide Libraries:関心のあるタンパク質全体で可能性のあるすべてのT細胞エピトープの試験を可能にします。 | ペプチドライブラリー設計ツール |
ペプチドライブラリー合成の関連製品・サービス
ペプチドライブラリー合成のお問い合わせ・ご注文
biologicabiologica.co.jpまで配列等をお送り頂くか、以下の問い合わせフォームをご利用ください。